自転車のサビ落としと塗装 女性でも簡単&きれいに仕上がるおススメ方法

自転車のサビを落としてピカピカにきれいにするのって、そういうのに詳しい人でなければ、できないんじゃないの?! 腕力ないし、たいへんそうな感じがするなぁって思いますよね。

それが、案外、初心者でも筋力ない女性でも結構簡単にできちゃうんですよ

作業もお天気の良い日を選べば半日できるし、翌日から乗ることだってできます!

先日、息子の三輪車でサビ取りと塗装に初挑戦。

その体験から、女性でも簡単&きれいに仕上げるためのポイントをご紹介します。

サビ取り&塗装体験 Before & After

まずは、筆者がどんなふうに錆び取りと塗装をしたかご覧ください。

息子の従兄から譲ってもらった三輪車。

譲ってもらった当初、下記のBefore写真の通り、全体的に錆びていました。

こちらが赤い錆だらけのTの字の柄です。

 錆びているTの字柄の写真

この三輪車が・・・

これからご紹介するサビ落としと塗装の後はこんなに ˖✧きれいに°˖✧ 。

この作業を全くの素人でも1日足らずでできちゃいますよ。

写真にはありませんが、サビて動かなかったスライド箇所のサビも取り除きました。潤滑剤を吹き付けたらこちらも元通りにスライドできるようになりました。

【ご注意】潤滑効果を期待して呉 5-56 を使用しました。しかし、滑りが悪くなるかもしれないそうです。掛けすぎにご注意くださいね!

サビ取り・塗装、サビ予防の方法 Step1~7

作業は全部で7ステップです。Step1~7まで、お天気が良ければ1日足らずでできますよ。

次に、Step1~7で使用するものをリストにしてみました。参考にしてみてくださいね。

用意するもの 10点

えっ? 10個も?!

ご心配いりません。半分くらいはご家庭にあるもので間に合っちゃいます。足りないものはDIYショップ、ホームセンターなどで揃えられるものばかりです。

用意するもの一覧
ゴム手袋・布製軍手・(使い捨て)マスク・サビ取り道具(紙やすり・潤滑油スプレー)・ぼろ布・スプレー塗料・新聞紙・ガムテープ、セロハンテープ・揮発性サビ予防オイル・日陰屋根付きの乾燥スペース

では、一つずつご紹介していきたいと思います。

□ ゴム手袋

サビ取りとラッカー塗装時にけが・汚れを防ぐために装着。力のない方には手のひら側が滑り止めになっているタイプがおススメですよ。

□ 使い捨ててよい布製の軍手

サビ取りクリームを指につけて錆を落とすためのもの

□ マスク

スプレー塗料を吹き付けるときに装着

(ドラッグストアの使い捨てのマスクでOKです)

□ サビ取り道具

紙やすり・潤滑油スプレー(いろんなサビ取り方法はこちらもどうぞ)

筆者は粗め(#80番)と細かめの2枚の紙やすりを使ってうまくいきました。

  選び方のコツ わたしはスマートフォンで撮影しておいた錆の箇所をDIYショップのご担当の方に見ていただき、何番手の粒度がよさそうか教えてもらいましたよ!

□ ぼろ布

金属のサビを拭います

□   スプレー塗料

塗る場所と同色のカラー塗料。塗料は光沢タイプ、半光沢タイプ、透明、カラーなどがあります。塗る場所に合わせて選びましょう。

□   新聞紙

用途① スプレー塗料を吹き付けるときのマスキング用

用途② 地面への付着予防のため下に敷く

 ガムテープ・セロハンテープ

マスキングの際に新聞紙を固定する

□ 揮発性サビ予防オイル

仕上げに防サビ用に使用。透明のものが汎用性が高くて勝手が良いです

 日陰の屋根付きスペース

仕上げたら自転車を乾燥させておく風通しの良いスペース

* スプレー塗料を掛ける作業は、湿度の低いお天気の良い日に行うのがおススメ!

実際に購入したもの

ご参考までに、筆者が今回購入したものは下記の4つです。

わたしが今回購入したもの 合計金額 ¥1,260

  左上から時計回りに

  • 軍手(¥240円)
  • アクリルラッカ―(¥750)[塗料]
  • 呉 5-56 70ml(¥240)[サビ取り・潤滑油]
  • 紙やすり粗めと細かめ各1枚ずつ(¥30/1枚)[サビ取り]
  • (軍手の説明書)

※金額はおおよその額です

準備ができたところで、さっそく作業始めましょう♪

Step1 分解する

サビていて外れない金属の接合個所に潤滑剤を塗って、分解する。ゴム製の手袋だと手が滑りにくくなり分解しやすいのでおススメです。筆者は三輪車のサドルの金属のところに潤滑剤(呉5―56)をつけてサドルを三輪車から分離しました。

呉5-56でも結果的にうまくいきましたが、もともとある潤滑油を強力に洗い流して乾燥させてしまう特徴があるそうです。後から調べたところ、防サビ効果の高いスーパーラストガード(呉工業)や長期防錆オイル(エーゼット)も良いとわかりました。こちらで試されるとよいかもしれません。

分解するパーツのない場合はStep1は飛ばしてStep2へ!

Step2 サビを削り取る

私自身は潤滑油(呉5―56を使用)を金属部分に塗ってから粒度#80ともっと細かい紙やすりの2種類を使ってサビをゴシゴシ削り落としました。強くこすりすぎると傷がついてしまうのでご注意ください!

手を傷つけやすいので防護のために軍手をして作業するのがおススメです。ちなみに、手のひら側がゴム製の手袋は力を入れやすく作業しやすかったですよ♪

サビ取り方法はほかにも4つあります。別項目をご覧くださいね。

Step3 布でサビをぬぐいとる

ぼろ布か捨ててもよい布の軍手でサビをぬぐい取ります。さ~て、どれだけサビがと・れ・た・か・な? ちょっとワクワクする瞬間ですね♪

拭った後の写真を撮り忘れました ーー;

ほんとにピカピカになっちゃいます。拭った後は、わたしってもしかしてすごい?! って思えますよ~。お楽しみに!

Step4 マスキングする

スプレー塗料を掛けたくない箇所をマスキングします。

わたしの場合は、新聞紙でカバーしてガムテープで止めましたよ。

なんだか、この作業、玄人っぽくないですか♪ ちょっとテンションUp^^♪

ATTENTION!カバーが大きすぎると、塗料を掛け逃してしまいますのでご注意くださいね! わたしも塗りそびれてしまった箇所が少しありました。ココからまたサビの予感も・・・ 境目に注意深く丁寧にマスキングすればそういう失敗は避けられますのでご安心を。

ATTENTION!サドルのつなぎ目などのスライドさせたいところにもマスキングを施すのを忘れないようにしましょう。塗料がかかって固まってしまうとスライドできなくなります。

スライドについて

ちなみに、スライド箇所についてですが、中古自転車のサビ取り後に再びスライドできるようになる場合とビクともしなくて断念しないとダメな場合があります。

わたしの場合、三輪車にスライド機能箇所は2か所ありました。1つはサドルのスライドと、もう1つは柄の伸縮のスライドです。前者のサドルは見事スライド機能復活! 後者の柄の伸縮はサビすぎてて断念しました。こればかりはやってみないとわからないところです。

柄は、本体の接合部分にスプレー塗料を塗布してスライド箇所はがっちり固定する結果に。見た目はきれいになったのでよし! としてます^^

というわけで中古だと妥協が必要なこともあるかもですね。

Step5 スプレー塗料を吹きかける

新聞紙を地面に敷きます。次に、ラッカーの筒をよく振り、掛けたい箇所から20~30㎝の距離からスプレーを噴きつけます。

POINT 1!新聞紙は広めに敷いておくのがおススメ。噴射したラッカーって、意外と広く飛び広がるんですよ。

POINT 2!一度に沢山吹きかけずに、様子を見ながら少しずつ塗布していきましょう。薄く数回に分けて、ふわぁ~っと優しく吹きかけるのがコツ。

そう、ふわぁ~っ です♪

1か所に集中的に強く吹き付けると余分な塗料の垂れ跡が残ったり、月のクレーターのような模様が残ってしまいます。

↓ 拡大してみるとクレーターがあるのがわかるでしょう? ^^;

背景は見やすくするために加工してあります。三輪車本体には一切加工編集はしておりません。

 

まあ、それもご愛敬 ^ ^ ♪

次にLet’s go!

Step6 乾燥させる

マスキングをそっと外します。そして風通しの良い屋根の下で乾かします。”1時間で乾く”とラッカーの説明にはありました。

ちなみに、わたしの場合、小さい子どもが使うものだし、ということで、念のため十分に風に当てましたよ。

Step7 サビ予防のオイルを吹きかけて終了!

錆びてないところにもサビ予防の揮発性の透明のオイルを吹きかけます。これでおしまいです!

おつかれさまでした!!!

サビ予防のオイルは、ほかにも家庭で使い道があるので一本あってもよさそうですね。

ほかにもあるサビ取り方法 5つご紹介!

今回、わたしは揮発性のオイルを塗ってから紙やすりでサビを擦り取りました。

このほかに、サビの度合いによって、いろいろなサビの取り方があります。

あなたのやりやすそうな方法を選んでみてくださいね。

1 紙やすり

使用方法:サビている箇所を紙やすりを当ててゴシゴシ削り取る方法です。取ったら濡れ布巾で拭います。

注意事項:研磨するので手袋をはめて作業するのがおススメ。粒度のバリエーションも、細かいのから粗いのまで種類が豊富です。不要な傷をつけないようにサビの度合いに合わせた粒度の紙やすりを使うのがおススメです。

わたしは粒度#80ともう少し粒度の細かいものの2枚を使用しました。もともとサビの度合いがひどかったので、完全に削り取ることはできませんでした。しかし、金属全面についていたサビがおおむね剝げ落ちました。キラキラと光を反射するほどメタリックな本来の柄が現れて感激°˖✧。削り上がった状態にとても満足しています。

「粒度」ってなに? と思ったあなた。わたしも今回初めて知った言葉です♪

紙やすりのザラザラ具合の数字です。ホームセンターには細かいザラザラからごつごつしたザラザラまで豊富な種類が揃ってますよ~。店員さんに相談しながら選んでくださいね。

わたしは削りたい面をスマートフォンで撮影して店員さんに見て選んでもらいました^^

2 木工用ボンド

 

使用方法:サビている金属部分にたっぷり塗って乾かします。乾いたら木工用ボンドに張り付いてくるサビごとペリッと剝がし取る方法です。

特  徴:薄いサビを取るのに向いています。ひどいサビだと木工用ボンド側にサビが全部はくっついてくれずに残ってしまい、全部は取れません。

メリット:力を掛けずにできます。筋力ない方でも気軽にできるのがメリットですね。

3 防サビ剤入りサビ取りクリーム

使用方法:まず布の軍手の指先にサビ取りクリームをつけます。その指でサビの箇所を擦って落とします。

特  徴:指先を使って落とせるので細かいところのサビに向いていますね。

メリット:100円ショップで買い求められお手軽です。

4 サビ取りゴム

使用方法:消しゴムで消しとる感覚でサビを削り落とす方法です。

注意事項:研磨するので傷がつきます。力加減に気をつけながら作業したいですね。

メリット:100円ショップで買い求められお手軽です。

5 揮発性オイル+ステンレスのブラシ

使用方法:揮発性のオイル(呉 5-56など)をサビの箇所に塗ります。オイルが浸透したら浮き上がってくるサビをステンレスのブラシで優しくこすり取る方法です。そのあと、研磨剤(さび落としクリームやさび取りゴム)で表面を磨きます。そして最後にサビ防止のために揮発性オイルを塗ります。

注意事項:研磨するので強くこすりすぎないよう力加減に気を配る必要がありますね。

注  意  点:サビ取り作業では、錆びていないところまで擦って傷をつけてしまわないように気をつけましょう。その傷口から水分が入っていくと金属を侵食して錆びる原因になってしまいます。

スライド部分のサビ取りにふさわしいオイルとは?   

―防サビしてかつ、滑りやすくすることができるのか問題―

筆者はサドルの柄の金属のサビ取りに呉5-56を掛けてしみこませた後、紙やすりで削り取りました。

呉5-56 には潤滑効果と防サビ効果があります。しかし、もともとあった潤滑油を強力に溶かして流しす、という特徴があります。すると滑りを悪くさせてしまい、さらにそのあと乾燥する(のでそのあと錆びやすくなるらしい)難点があるそうです。

そのため、筆者は呉5―56をスライド部分につけたことによって、サドルをスライドさせるのに必要な滑りを悪くさせてしまったことになります。しかし、時すでに遅し・・・でした。

金属部分の錆びる前のスライドのしやすさを損ねずに防サビ対策するなら何が最適なのでしょうか? 防サビすることと、滑りやすくすることは両立しないのでしょうか?

防サビ効果の高いオイルを探してみました。その結果、スーパーラストガード(呉工業)や長期防錆オイル(エーゼット)の評判が良いと知りました。こちらで試してみるのもよいかもしれませんね!

仕上げ後のサビ防止対策

サビ止めして仕上げにラッカーも塗ったら、もう今後はサビさせたくない! そのためにできる対策はこの2つです。

ラッカースプレーをかける

ラッカースプレーを掛けて膜が貼られると、自転車が雨や雪に直接触れるのを防いでくれます。ラッカースプレーの膜でサビるのを約2年遅らせることができるそうです。わたしは、今回、家中の自転車にかけられるように透明のラッカースプレーを掛けました。

素材が樹脂の部分にラッカースプレーがかかってしまうと変質してしまう危険があります。その危険を回避するにはマスキングしてから掛けるのがおススメ。

雨除けカバーを掛ける

自転車のサビ止めは日ごろから雨除けカバーをかけるのがイチバン。

わたしの場合、今回、三輪車だったので、子どもの16インチくらい対応の自転車用雨除けカバーを買い求めました。三輪車を卒業しても自転車のカバーに使い続けようと考えています。

おしまいに

サビ取りして塗装した三輪車でお散歩している写真

サビ取り&塗装した三輪車でお散歩にLet’s go!

心を込めて修理すれば、この世でたった一つの特別な自転車に✧˖°✧˖°

ちょっとくらい失敗したってご愛敬^^♪

大事に使って楽しい思い出をたくさん作りたいですね。

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