命の大切さの教育 4歳児にどうやって教えればいいの? ポイントとおすすめ絵本のご紹介

好奇心の向くままに日々、活発に大胆になってきた息子にどう対応していいのか、近頃オタオタしておりますアラフォーママです。こんにちは!

つい先日も「おかあさん、これみてみてっ!」と道路の向こうから走ってくる車にわき目もふらずに駆けてゆく息子にヒヤリッ

「あぶないっ! よく見なくちゃダメでしょ!! 死んじゃったらどうするの? お母さんともみんなとも、だれにも会えなくなっちゃうんだよ!」思わずとっさに怒ってしまったあと、”こんな言い方でよかったのかな?” と、モヤモヤした気持ちに・・・

命を大切にしてほしいって、母としてなんと教えていくのがイチバン伝わるのでしょう?

今回はそんな悩みに対して大きな気づき・明るいヒントを得たので、おススメ絵本と併せてまとめてみました。

実は、怖いもの知らずに大胆なことをするようになってきたら、あるコトの絶好の学び時。それは・・・

「死」の話題を通じて命の大切さを知っていく

無鉄砲に飛び出したかと思えば、レンジャーになりきって長い棒を振り回してみたり、高いところから飛び降りてみたり。

ぞろぞろ歩くアリンコを足踏みで狙い撃ちして殺しちゃったり・・・

子どもが危ないことにチャレンジするようになってきたり、好奇心の向くままに残酷なこともしてみたり大胆行動するようになってきたら、命の尊さを伝えていくには格好の機会です! 

じゃ、「死んじゃうんだよ!」っていうのはいいんじゃないの? って思うかもしれないですよね。

筆者はこれまで、つい、「〇〇したら死んじゃうよ!」って言ってしまってたのですが、しつけのために「○○したら死んじゃうよ!」と恐怖心をもたせることで大胆行動を抑止するのは実は逆効果だったのです!

「死んじゃうよ!」って言うのがなぜNGなのでしょうか?

「死んじゃうよ!」と話すデメリット

3,4歳の子どもたちにとって、「死」ってなんなのかピンとくる子のほうが少ないですよね。「死」って、時間をかけて、社会生活の経験を通して知っていくもの。漠然としか知らないのに最初から怖いもののように教えられたとしたら・・・

・恐怖心が芽生えてしまって、せっかくチャレンジしようとしている気持ちを摘んでしまう

・実際に結果的に死ななかったら、親の言ってることがウソになってしまう

「死=怖い」という思いが生まれるだけで、肝心の「命は大切なんだ」という気持ちを会得することができない

「死」そのものは人でも虫でも生き物すべてが等しく迎えるもので自然の摂理。未知の「死」の世界への不安はあるかもしれないけれど死は当たり前のこと死は恐ろしいものではないのは、なるほど、確かですよね。怖くないものをいたずらに怖いかのように教えるのは避けたほうがいい、というのは頷けます。

じゃ、「死んじゃうんだよ!」と脅さずに、どういうふうに話したら、自分やアリンコの命を大切にしようって思うようになってくれるんでしょうか?

命を大切にしようっていう気持ちはどう育めばいいのか?

実は、そんなに堅苦しくて難しいことをする必要はないんです。

まずは道路で怖い目にあいそうになったりありんこを踏んづけているときの子供の感情をそのまま受け止め気持ちをいったんシェアするというのがポイントです。

そういう誰にでも沸き起こる感情にふたをしてしまうとネガティブな感情を押し殺すことで自分をコントロールすることになるだけで、命はかけがえのないたった一つのものだから自分のも周りの命も大切にしようっていう気持ちを育てることにならないから。

道路で怖い目にあいそうになったら「死んじゃうよ!」じゃなくて「いま怖かったね!」「ドキッとしたね。」。

ありんこを踏んづけちゃったら「たくさん踏み殺しちゃって足の裏が気持ち悪いね」「ちょっと胸がチクチクするよね」とかなんでもいいと思います。

大胆行動したらその都度、子どもの気持ちををまずはそのまま受け入れてあげる。そうしていくうちに、怖い目にあったら自分だってありんこだってみんな怖いんだっていう気持ちに気が付いたり、怖い思いをさせて胸が痛むのは自分だけじゃないんだって気が付いたりしてくるでしょう。

そうしたら、「たった一人のあなたが死んだら代わりはいない。お母さんは悲しい」、「アリンコさんも赤ちゃんを育てる仲間が死んだら困る 女王アリも悲しんでる」とかいうお話もだんだん理解できるようになってきそうですよね。

子どもへの声掛けに大切なポイントはこの2つ、

・あなたはかけがえのない大切な存在、生き物はみんな唯一無二ということを伝えていくのが目的の声掛けをする

・死って重たいことって伝えるのだけれど、「死=怖ろしいこと」というメッセージは送らない

です。

日々、率直に我が子に意識的に愛情を伝え続けていくことを大切にしたいものです。

かけがえのないたった一人の存在だと日頃から伝える大切さ

あなたが大切って我が子に教えたら、危ないことをすんなりやめるかというとそうでもないかとは思います。

でも、子ども自身に「じぶんは大切な存在である」ことをしってもらって自分を大切にしようという気持ちが子どもに芽生えてきたら一生の心の財産になります。生きていくうえでの心の大きなよりどころにもなる。そして、やがては周りの人への思いやりも芽生えていくことでしょう。

殺しちゃダメだよ!って言われて好奇心を殺してアリンコ踏みを我慢するというのより、アリンコにも家族がいてみんな一生懸命頑張ってるから踏んじゃったらいけないなって自分から思ってくれるようになったら、ほかの生き物も大事にするようになりますよね。

この話を聞いて、そうか、折に触れて貴方はかけがえのない存在なんだよって言えるといいと思ったのですが、はて、どんな時が話し時なのでしょうか?

そうですね。

次に参考意見を挙げてみましたのでどうぞ!

こんな場面で命の尊さを親子で語らうのはいかがでしょう!

わたしが探してみたところ、道路の飛び出しとかありんこ踏んだとか以外にも、日常生活の中で、生・死について語らうチャンスって結構たくさんあるんですよ。

あなたも真っ先に思い浮かべたかもしれませんが、大切なおじいちゃん、おばあちゃん、ご近所の方がなくなって周りのみんなが涙している姿に触れたとき。

そんな場面で自分自身の体験を通して感じ取ったものって心の奥底でずっと息づいていくものですよね。尊い体験になるでしょう。

次に、

毎日一緒にいたかわいがっていたペットが病気で死んでしまったとき、捕ってきて虫籠で大切に育ていた虫がある日死んでしまって悲しく寂しい思いをしたり。

そんなとき、虫のお母さんやお友達の気持ちを思い描いてみるもよい体験になるのだろうなと思います。

あとは、

実際に死に直面したときばかりでなく、命・誕生・死をテーマにした絵本・本・映画を通して、人の気持ちを学ぶこともあるかもしれません。

ほかに例えば、

テレビのニュースで誰かの訃報に触れて、周りの大勢の人が悲しむ姿を見たり、お葬式の場面をテレビや映画で見たりして一緒に胸を傷める経験も尊いものだと思います。

命って尊いんだ、って感じることのできる場面は日常生活の中で結構あるんですね。

命は取り換えることができない、掛け替えのないものだから、自分の命もほかの人の命もほかの生き物の命も大切にしようねっていうお話を折に触れて繰り返して死と命について、やさしいことばでかみ砕いて語らうことの積み重ねを大切にしていきながら、自分もお友達や周りの生き物を大切にしていこうという気持ちを育くんでいけたらいいなと思います。

命・誕生・死をテーマにした絵本 ご紹介

葉っぱのフレディ

生と死について初めて考えてみるときにおススメです。

このあと どうしちゃおう

ヨシタケシンスケ/作 ブロンズ新社/刊

主人公の男の子がおじいちゃんが死後について書き留めたノートを見ながら死ぬことに思いを馳せます。”「生」も「死」もどっちも悪くない。今を大事に生きよう!” そんな気持ちにさせてくれる絵本です。「死」に対して悲壮感の影もなく、明るくユーモアたっぷりで繰り返しじっくり読みたくなっちゃうかも! 小学生くらいから向けですが、年少さんでも読み聞かせしながら絵を一緒に楽しめます。

金子みすゞの詩集

やさしいことばで、身近なものを通して命の愛おしさを感じさせてくれます。

 

さいごに

危ないことを止めさせるには即「ダメ!」ということも必要な場面も多いのも事実ですが、「ダメッ!」と阻止するのと併せて、息長く、家庭のなかで折に触れて、貴方は大切な存在、というメッセージを我が子に送りつづけてゆくということがとっても大切!

 

今日も、この今の瞬間も、誰かが生まれて、誰かがこの世をさっていっているんですね。

死そのものは日常生活のなかの出来事であって事件ではない。。。法的に事件扱いの時ももちろんありますが。

わたしもこの記事を書きながら、あらためて、ゆったりした気持でおおらかに絵本を一緒に読んだりしながら命の尊さを伝えていこうと思いました^^♡

あなたもお子さんとご一緒に死を語ってみてはいかがでしょうか!

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